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下肢静脈瘤の非手術管理
CONSERVATIVE MANAGEMENT · ORAL MEDICATION

静脈薬(内服)のご案内

脚のむくみと重さをやわらげる
保存的な管理方法のひとつです。
薬より先に、原因を確かめることが大切です。

症状の緩和
保存的な管理
超音波にもとづく判断
01
静脈薬とは

脚の静脈循環を助ける
補助的な薬物療法です。

Venoactive Drug · Conservative Care

静脈薬は、脚の重さ、むくみ、だるさといった慢性の静脈症状をやわらげるのに役立つことがあります。

ただし弁の働きが落ちていたり逆流がはっきりしている場合、薬だけで血管の構造的な問題を解決することはできません。症状が繰り返すなら、まず血管超音波で原因を確かめることが大切です。

下肢静脈瘤について詳しく →

静脈薬が血管に働くしくみのイラスト
服薬の前に、逆流の有無の確認が先です
02
薬にできることと、できないこと

症状はやわらげますが、
傷んだ弁を元に戻すわけではありません。

静脈薬は、静脈壁の張りや毛細血管の透過性に働きかけ、むくみに関わる症状をやわらげる目的で使われます。「脚のむくみの薬」「血行の薬」などと呼ばれることもありますが、動脈の血流を改善する薬とは働きが異なります。

服用中に症状が軽くなったからといって、下肢静脈瘤が進行していないとは言えません。脚のむくみの原因が静脈でない場合には、期待したほど役に立たないこともあります。

治療基準と原則を見る →

正常な弁と傷んだ弁の比較イラスト
薬より先に、
脚の症状の原因を確かめてください
03
気をつけたい症状

こうした症状が繰り返すなら、
静脈の問題かどうかを確かめましょう。

以下の症状は下肢静脈瘤のほか、リンパ浮腫、関節や筋肉の問題、腎臓や心臓の病気など、さまざまな原因で起こります。薬を選ぶ前に原因を確かめることをおすすめします。

脚がよくむくみ、午後になるほど重くなる
長く立つ・座ると、ふくらはぎが張って突っ張る
脚の熱感、圧迫感、重さが繰り返す
ふくらはぎの疲れや夜のこむら返りが強い
早期の慢性静脈疾患が疑われる
下肢静脈瘤の治療の前後に補助的な管理が必要
04
検査と確認

症状の原因が
静脈にあるかを確かめます。

静脈薬を使うかどうかの判断でも、最も大切なのは原因の確認です。血管超音波で次の項目を確かめます。

01
弁の逆流の有無
02
逆流の位置と範囲
03
静脈の拡張の程度
04
深部静脈の状態
05
皮膚の変化の有無
06
保存的治療の適否
脚の静脈逆流のイラスト
外から見えなくても、内側で逆流していることがあります
05
薬の特徴

服薬の前に
知っておきたいこと

01
症状をやわらげるため
脚の重さ、むくみ、不快感を軽くするのに役立つ補助的な薬です。
02
弁の障害を治す薬ではない
傷んだ弁や逆流そのものをなくす治療ではありません。
03
進行を止めるとは限らない
症状が軽くなっても、下肢静脈瘤の進行が止まったことにはなりません。
04
まず原因の確認
むくみの原因が静脈でなければ効果は限られるため、検査が先です。
05
併用に注意
妊娠中・授乳中、抗凝固薬を服用中の場合は、医療スタッフと相談のうえ決めます。
06
ほかの管理と組み合わせて
弾性ストッキング、歩行、脚を上げる、体重管理と組み合わせるとより効果的です。
06
管理の進め方

薬とあわせて考える
保存的管理の流れ

STEP 01
血管超音波検査
逆流の位置と程度、保存的治療の適否を確認
STEP 02
原因の把握
症状が静脈によるものか、他の原因かを区別
STEP 03
管理計画の作成
薬、弾性ストッキング、生活習慣の組み合わせを決定
STEP 04
服薬の開始
決めた期間、症状の変化を観察
STEP 05
経過の確認
症状が続く場合、再度の超音波で逆流の進行を確認
07
治療の選択肢の比較

薬による管理と
処置による治療の違い

逆流の程度、症状の強さ、血管の状態によって、保存的な管理で十分な場合もあれば、処置が必要な場合もあります。どちらが優れているかではなく、その方に合っているかが大切です。

方法
適する状況
特徴
内服薬
早期・軽症、逆流がわずか、処置の前後の補助
症状の緩和が目的で、構造的な治療ではない
弾性ストッキング
症状の緩和、予防、処置後の管理
非侵襲的で、併用できる
硬化療法
毛細血管・網目状静脈、細い血管の逆流
注射で血管を閉じる
高周波・レーザー
逆流がはっきりした大伏在静脈
熱で血管を閉じる
ベナシール・クラリベイン
非熱治療に適した血管
非熱。接着剤または機械的な方法
脚のむくみが繰り返すなら、
まず原因を確かめることが大切です
08
ご注意

このような場合は、
まず受診してください。

薬を変え続けたり長く飲み続けるより、次の症状があれば血管の診療で原因を確かめることをおすすめします。

片脚だけ目立ってむくむ、または痛みを伴う
血管がさらに浮き出る、蛇行が強くなる
皮膚が褐色になる、湿疹や色素沈着が出る
傷が治りにくい、皮膚潰瘍ができる
妊娠中・授乳中、または抗凝固薬を服用中
服薬しても症状が繰り返す、かえって強くなる
静脈逆流と足首の血管のイラスト
原因を確かめたうえで管理の方向を決めます
09
ブルースカイ静脈外科の考え方

薬が適している場合と
治療が必要な場合を区別します。

当院では、静脈薬を「飲めばよくなる薬」とは説明しません。まず、患者さんが感じている脚のむくみや重さが静脈の循環と関係しているのか、下肢静脈瘤の初期のサインなのか、ほかの原因も重なっていないかを丁寧に確認します。

3,000+
血管手術の経験
30
大学病院教授
1
専門医が一貫して担当
高解像度の血管超音波で逆流の位置と程度を確認
薬で管理できる場合と、治療を検討すべき場合を区別してご説明
弾性ストッキング、生活習慣、薬、処置まで含めた方向をご案内
ご自身の脚の状態を理解し、選べるようにご説明します
血管外科の専門診療として、小さな変化まで丁寧に見ます
ブルースカイ静脈外科 パン・ジョンヒ院長の診療
パン・ジョンヒ 院長
血管外科専門医 · 医学博士 · 元 大学病院教授
10
よくある質問

静脈薬
よくある質問

静脈薬を飲めば下肢静脈瘤はなくなりますか?
+
むくみ、重さ、不快感をやわらげるのに役立つことはありますが、広がった静脈や傷んだ弁をなくす治療ではありません。下肢静脈瘤が疑われるなら、まず血管超音波で逆流の有無を確かめます。
薬局で買った静脈薬を飲み続けてもよいですか?
+
症状が一時的で軽く、ほかに異常がなければ短期間の服用は考えられます。ただし症状が繰り返す、血管が浮き出る、片脚だけむくむ、皮膚が変わるといった場合は受診が安全です。
静脈薬と、いわゆる血行の薬は同じですか?
+
同じとは言えません。静脈薬は主に脚の静脈症状、むくみ、重さをやわらげるために使われます。一般に血行の薬と呼ばれるものには、動脈や血小板、血流に働く別の目的の薬も含まれるため、区別が必要です。
下肢静脈瘤があれば必ず手術が必要ですか?
+
すべてが手術の対象ではありません。症状の程度、超音波の結果、逆流の位置と範囲、生活への支障、皮膚の変化を総合して方向を決めます。早期や逆流がわずかな場合は、まず保存的な管理を考えます。
弾性ストッキングと静脈薬は併用できますか?
+
状態によっては併用できます。ただし弾性ストッキングも圧の強さ、丈、着用時間が大切ですので、自己判断ではなく受診のうえご案内を受けることをおすすめします。
妊娠中でも静脈薬を飲めますか?
+
妊娠中・授乳中は、必ず医療スタッフと相談のうえ決めてください。肝臓や腎臓の病気がある場合、抗凝固薬などほかの薬を服用中の場合も同様です。
診療のご案内

脚の症状が繰り返すなら、
薬より先に
原因を確かめてください。

脚がむくんで重いといっても、原因は同じではありません。静脈薬が役立つこともありますが、逆流がはっきりした下肢静脈瘤では、薬だけでは足りないことがあります。

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